朝起きた
今日は日曜日だ
やわらかい感触からベットできちんと寝ていることがわかる
ただ違うことといえば布団と部屋の内装と右にもう一人いることだけ
部屋の雰囲気を見る限り姉の部屋だとわかった
(あちゃーまた姉の部屋に忍び込んじゃったか…)
俺は酒に酔って帰ると姉の部屋に忍び込んじゃうらしい
鍵をかけても何故か入れるという恐ろしき始末(本人はどうやってるか知らない)
「あれ?」
(誰だこの人?)
ここの部屋にいるのは俺を除いて姉ぐらいだ
だがこの布団の盛り上がり具合はおかしい
とても身長が172cmある姉ではない大きさだ
じゃあ誰だ?

1 姉ではない
2 実は母
3 沈み込んでいるだけ
4 姉が縮んだ

「4でファイナルアンサー!」
くだらないことを考えながらも真剣になる
(とりあえず顔を見ればわかるだろ)
俺は布団を剥ぎ寝ぼけ眼で顔見た
「え?」
俺は驚愕した
なぜならその顔は幼い頃の姉だったからだ
(正解だったー)
あくまでも平静を装うためシャレにならないギャグで何とか己を静める


『あねきが突然若返って妹になってしまった』
     第一話 黄泉がえりならず若返り


「ん……」
姉が起きてきた
(やばい!どうしよう!)
どうしようもない、俺は姉が自分が縮んだ事に気づかないことを祈った
無駄だが
「あれ?………あんたまた酔っ払って帰ってきたのね」
「あ……うん…」
「どうしたの?ってまだ8時じゃん
 ゆったりするための日曜日にこんな早く起こさないでよ」
「ごめん……」
「ふぅ…まあたまには早く起きるのもいいか」
(とりあえず鏡を見なければ……)
ずっとばらさないのは無理があるだろう
だがもう少し落ち着けるような感じで気づかせないと…
「さて」
そういって姉は部屋を出て行った

(ん?出て行った?)
朝起きてすぐに行くところと言えば……
「あっ!」
自分の愚かさを呪った
だが気づいた時には遅かった
ガチャ!
ドアが勢いよく開かれ姉が入って来て俺の目の前までやって来た
「どうゆうこと?」
あくまでも冷淡な口調で俺に話し掛けてきた
「叫びそうなぐらい驚いていて今も状況を考えているところ」

とんとん
いきなりノックがなった
(おかん!じゃなくてあかん!)
「真紀!日曜日だからっていつまでも寝てるんじゃないよ!」
そういっておかんは帰っていった

「「ふ〜〜」」
ため息が重なる
とすっ
姉が隣に座ってきた
「ね、どうすればいいと思う?」
「さあ?」
幼くなった姉の顔を見る
「とりあえず着替えたほうがいいんじゃない」
さっきからだぶだぶのパジャマなので時々胸が見える
「それよりも先にこの後のことよ」
「やっぱりおかんたちに正直話すしかないかな?」
「いやよ!だっていきなり「若返りました♪」なんていったら卒倒しちゃうよ」
一生懸命案を練る
「とりあえずここは俺が先に事情を説明して姉が出てくれば大丈夫じゃないか?」
「でも、でも」
ぎゅっ
「きゃっ」
戸惑っている姉をなだめる為抱き締める
「落ち着け、大丈夫だから、俺がしっかり守ってやるから落ち着いて、な!」
「うっうん」
体を離す
「しかしほんと小さいな、妹みたいな感じだよ」
「むー、普通は男の子の方が大きいはずだよ!」
変な状況の中お互いを落ち着かせるため会話する
「はぁ、ホント困ったなぁ……」
姉がうなだれる
ポトっ ポトっ
「あ……あれ……わた…し…」
姉の目から涙が溢れてくる
「大丈夫だから、大丈夫だから」
再度ぎゅっと抱きしめた
それが引き金となり
「ぅ……ぁ…ああああああああああああああああああ」
泣き始めた




姉が大泣きする中俺はふと
(可愛い……)
不謹慎にもそう思ってしまった

                続く